防腐性を高めている注文住宅

木造建築の一戸建ては、湿度との付き合い方が重要です。湿度が高くなり、乾燥しにくい環境になると、木材は腐敗しやすくなります。木材は濡れたからといって、すぐに腐敗するわけではありません。湿度が過剰な状態が続いて、雑菌や微生物が大繁殖することで腐敗が始まるからです。
防腐剤を使用することで木造建築を腐敗しにくい環境に改善することもできますが、薬剤の散布は健康への影響が心配です。小さな子供のいる家庭では、大人には平気な分量でも子供にとっては悪影響になる可能性もあります。高齢者と同居しているのならば、家にいる時間が長いので呼吸で吸い込む量も増えます。注文住宅は薬剤を一切使用することなく、根本原因の湿度環境を改善させられます。
注文住宅で使用する天然無垢材には薬剤を使用しませんので、湿気の吸収率が高いのが特徴です。吸収した湿気は、湿度が下がったタイミングで放出されます。結果的に適切な湿度環境が維持されやすくなります。注文住宅は木材の腐敗原因となる湿度を調整できるようにしてあり、カビや微生物の繁殖が抑制されますので、結果的に防腐性が自然に高まっていきます。
薬剤の散布を必要としない防腐性なので、薬剤の再散布のように更新する手間も掛かりません。天然無垢材の湿度調整機能は、長期間にわたって持続しますので経済的です。ラワン合板や集成材との価格比較で効果に感じられやすい天然無垢材ですが、長期的な視野で把握すると決して高額すぎる価格ではなく、健康への配慮もできるのでメリットが大きいです。
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