閑静な住宅地でも、実際に暮らし始めてみると、さまざまな騒音が家の中でも感じられることがあります。近隣の住宅から聞こえてくるテレビの音声や、楽器の演奏などが代表的ですが、最近では低周波の騒音も忘れてはいけません。低周波の騒音は、大きな騒音とは異なります。場合によると、気にならない人もいるほどです。

発生原因は、太陽光発電の蓄電池や、ガスを利用した発電機や、家庭用の井戸のポンプの場合もあります。家庭用の井戸は、現在は電気で稼動されることが主流なので、低い地鳴りのような音が発生することがあります。注文住宅で一戸建てを建築するのなら、低周波に対する遮音性を高めてもらっておきましょう。低周波に対する遮音性は、近隣の住まいからの低周波騒音を遮断することを意味していますが、将来的に自宅で太陽光発電の蓄電池を使用するようになったときにも役立ちます。

蓄電池の低周波音は、改良されてきていますが、音そのものが消滅したわけではありません。何処の家庭でも一般的に設置されているエアコンの室外機が発する音も、ときには騒音に感じられることもあります。注文住宅で遮音性を高めておくと、低周波に悩まされずに快適に就寝できるようになります。騒音対策といっても、はっきりと聞こえる音だけではなく、どこからともなく聞こえてくる静かな音への対策も重要です。

注文住宅を請け負っている工務店によっては、建物の遮音性だけでなく、敷地内に防音壁を施工してくれる場合もあります。